フィリピンの結婚式に招待されたけど、「ご祝儀って必要?」「服装はどうするの?」と迷っていませんか?
日本とは習慣が大きく異なる部分も多く、初めての参加だと戸惑うこともありますよね。
この記事では、フィリピンの結婚式でのご祝儀の有無や金額の目安、関係性による違い、服装やマナーまで、現地ならではのスタイルをわかりやすく解説しています。
文化の違いを楽しみながら、心のこもったお祝いができるよう、ぜひ参考にしてくださいね。
フィリピンの国民の8割がカトリックのキリスト教です。教会での挙式は独自のフィリピンスタイルがあるものの
私たちでもわかるスタイルです。
披露宴については、披露宴をやるカップルややらないカップルとそれぞれのようですが、
パーティーにはテーマカラーがあったり、日本とは異なる週間があるので注意が必要です。
- フィリピンではご祝儀が必須ではない文化。その理由と背景がわかる
- 相手との関係性に応じたご祝儀・プレゼントの判断基準を紹介
- 服装マナーは日本より自由。男女別に注意点をわかりやすく解説
- フィリピン特有の風習やタブー、教会挙式の雰囲気までリアルに伝える
フィリピンの結婚式 ご祝儀の基本とマナー

ご祝儀の相場と金額の目安
フィリピンでは、ご祝儀は必須ではない文化ですが、関係性によっては現金を包むととても喜ばれます。
1,000〜5,000ペソ(日本円で約2,000〜10,000円)がひとつの目安です。
ただし、誰にでもご祝儀を渡すわけではなく、渡すかどうかは相手との関係性で判断するのがポイントです。
ご祝儀を渡したほうがよい関係
フィリピンの結婚式では、ご祝儀は必須ではない文化ですが、以下のような関係性にある場合は、現金を包んでおくと好印象です。
- 家族や親族(兄弟姉妹・いとこなど)
家族ぐるみのつながりが深いフィリピンでは、親族からのご祝儀は自然な流れです。 - ニノン・ニナン(God Parents=名付け親や後見人)として招待された場合
とても重要な役割を担うため、それに見合ったご祝儀(1万ペソ〜)を渡すことが一般的です。 - 幼なじみや親友レベルの友人関係
長年の付き合いがある、家族ぐるみで親しいなどの場合は、現金をご祝儀として用意すると感謝されます。 - 職場の直属の上司や部下
ビジネス関係でも関係が深い場合には、ご祝儀を包むのがスマートです。
プレゼントだけでも十分な関係
そこまで距離が近くない場合や、軽い招待であれば、現金ではなくプレゼントだけで十分です。
- 知人レベルの友人(学生時代の同級生など)
久しぶりに連絡が来たくらいの関係なら、気持ち程度のプレゼントでもOK。 - 同僚やチームメンバーなど、職場の付き合い程度の関係
プレゼントを用意することで、礼儀は果たせますし、現地の文化にも合っています。 - 招待されたけど出席しない場合
出席できないときは、ご祝儀の代わりにプレゼントを送る人も多いです。オンラインで贈れるギフトカードなども喜ばれます。
ポイントとしては、「家族のようなつながり」や「重要な立場での招待」があるかどうかが、ご祝儀を用意すべきかどうかの判断材料になります。
そもそもフィリピンでは、結婚式は「地域や家族で支え合って行うもの」という考え方が根付いています。
そのため、形式よりも気持ちのこもった贈り物や言葉が大切にされています。
ご祝儀の金額よりも、相手に対する思いやりや礼儀を大切にする姿勢が何よりも大事です。
結婚式の招待状と出欠のマナー
フィリピンの結婚式では、招待状が正式に渡されるのが一般的です。
ただし、出欠の扱いは日本ほど厳しくなく、当日キャンセルや飛び入り参加も珍しくありません。
それでも日本人として丁寧に振る舞いたいなら、以下のポイントを押さえておくと安心です。
- 招待状をもらったら、できるだけ早めに出欠を伝える
- 出席の連絡は、口頭やSNSなどカジュアルな手段でOK
- 式の開始時間は多少ずれることが多いので、柔軟に対応する
- 遅れて始まっても焦らず、ゆったりした気持ちで参加する
- 時間や形式にこだわりすぎず、現地のペースを尊重する
全体的に、厳格なルールよりも「相手に対する気遣い」が重視されます。
フィリピンらしいおおらかさを楽しみながら、自然体で参加しましょう。
フィリピンの結婚式で避けたいタブー
フィリピンの結婚式は明るく自由な雰囲気が魅力ですが、守っておきたいマナーもいくつかあります。
以下のような行動は、タブーとされることがあるので気をつけましょう。
- 挙式中に大きな声で話したり、タイミングを考えずに写真を撮る
- お祈りや賛美歌の時間に落ち着きのない態度をとる
- 披露宴でお酒を飲みすぎて騒ぐ、羽目を外しすぎる
- 宗教や家族事情など、デリケートな話題に無遠慮に踏み込む
- 初対面の相手にプライベートなことを根掘り葉掘り聞く
全体としては「控えめで、思いやりのある態度」が大切。
形式よりも心を大事にする文化だからこそ、礼儀を忘れずに楽しむことがポイントです。
フィリピンの結婚式 風習と文化的背景

フィリピンの結婚式は、国民の8割がカトリックということでキリスト教に基づいた宗教的な儀式として行われます。
中でも特徴的なのは、「家族」や「地域」とのつながりを重んじる風習です。
式には「ニノン・ニナン(名付け親)」と呼ばれる後見人のような存在がいて、新郎新婦を支える大切な役割を担います。
これは親族の関係を超えた、人生の節目をともにする独自の習慣です。
また、結婚式は親族や近所の人まで巻き込んだ“みんなで祝う”スタイルが基本。
形式にとらわれず、予定より遅れても気にしないおおらかさも文化のひとつです。
つながりを祝う、感謝を分かち合う。
それが、フィリピンの結婚式に流れる文化的な背景なのです。
フィリピンの結婚式 ご祝儀と服装の注意点
ご祝儀と結婚祝いにおすすめの贈り物の選び方
家族や親族、親友、職場の直属の上司や部下、またはニノン・ニナン(名付け親・後見人)として招かれた場合は、ご祝儀を渡すのが自然な流れです。
こうした関係性では、気持ちのこもった現金のご祝儀が特に喜ばれます。
一方、知人レベルの友人や同僚、または出席できないときなどは、負担のない範囲でプレゼントを選ぶのがおすすめです。
プレゼントとして喜ばれるのは、新婚生活で役立つような実用的なアイテム。
例えば、調理家電、寝具、バスグッズ、収納アイテムなどが定番です。シンプルで使いやすいものを選ぶと安心です。
また、新郎新婦が欲しいものをリストで伝えてくれている場合は、その中から選ぶと確実に喜ばれます。
相手との距離感や、式への参加スタイルに合わせて、「ご祝儀」か「プレゼント」かを選べばOK。
形式にこだわらず、心を込めたお祝いの気持ちを大切にしたいですね。
結婚式の服装マナー(男性・女性編)
フィリピンの結婚式では、日本のようにきっちりしたドレスコードはありませんが、やはり場にふさわしい装いを心がけたいところです。
男女それぞれの基本的なマナーに加えて、現地ならではの「テーマカラー」についても知っておくと安心です。
男性の服装マナー
男性ゲストは、シャツにスラックスやチノパンなど、シンプルで清潔感のある服装が一般的です。
ネクタイやジャケットは必須ではなく、気候に合わせて軽装で参加するのが自然なスタイルです。
足元も革靴でなくてもOKですが、サンダルやビーチサンダルなどカジュアルすぎるものは避けましょう。
「きちんと感」がありつつも、動きやすさや涼しさを意識すると過ごしやすくなります。
女性の服装マナー
女性は、ワンピースやブラウス+スカートなどのきれいめな服装であれば問題ありません。
ただし、露出が多すぎるデザインは控えるのがマナーです。
特に教会での挙式が多いため、肩や膝が出る場合は、ショールやカーディガンなど羽織りものを用意しておくと安心です。
ヒールの高さやアクセサリーも派手すぎない程度にまとめると、上品で好印象です。
テーマカラーを意識した服装選び
フィリピンの結婚式では、テーマカラーが設定されていることがよくあります。
これは新郎新婦が選んだ色で、ゲストもそのカラーを服装に取り入れて参加するのが、ちょっとしたマナーのようになっています。
テーマカラーは、招待状やメッセージなどで事前に伝えられることが多く、ワンピースやネクタイなどで取り入れてみると場になじみやすくなります。
全身に取り入れる必要はなく、スカーフやアクセサリーでさりげなく合わせるだけでも十分です。
無理なく取り入れて、お祝いの雰囲気を一緒に楽しみましょう。
会場全体がカラフルで華やかになるのも、フィリピンの結婚式らしい素敵なポイントです。
民族衣装は着るべき?現地での扱い方
フィリピンの伝統的な民族衣装には、男性用の「バロン・タガログ」や、女性用の「テルノ」などがあります。
特別な行事や式典で着られることがありますが、一般のゲストが無理に着る必要はありません。
新郎新婦やその家族が民族衣装を着ることもありますが、あくまで「伝統を尊重する選択肢のひとつ」であり、必須ではないのが現状です。
日本人のゲストとして参加する場合、民族衣装にチャレンジするのも歓迎されますが、借りたり購入したりする必要はありません。
着ることで失礼になることもありませんが、着慣れていないと暑さや動きづらさを感じるかもしれません。
無理なく、自分らしく参加することが大切です。
もし興味があれば、現地の人に相談してみると親切にアドバイスをもらえることもありますよ。
フィリピンの結婚式 ご祝儀と式場のポイント

ご祝儀やプレゼントはいつ渡す?タイミングの目安
フィリピンでは、ご祝儀やプレゼントの渡し方に厳密な決まりはありませんが、タイミングを知っておくと安心です。
現金をご祝儀として渡す場合は、式が始まる前や披露宴の前に手渡しするのが自然です。
ただし、日本のように受付が設けられていないことも多いため、新郎新婦の親族や近くにいる案内係に預けるのが一般的です。
もし誰に渡せばよいかわからない場合は、新郎新婦に軽く声をかけて直接渡しても問題ありません。
堅苦しく考えすぎず、「おめでとう」の気持ちを添えて手渡せば、しっかり伝わります。
プレゼントの場合は、当日に持参して渡すか、事前に自宅へ郵送することもあります。
新郎新婦の都合や式のスタイルに合わせて柔軟に選びましょう。
日本ほど形式に厳しくないからこそ、大切なのはタイミングよりも気持ちです。
丁寧に、無理のない方法でお祝いすれば、それだけで十分に喜んでもらえますよ。
フィリピンの結婚式場の特徴、日本とどう違う?
フィリピンの結婚式場は、多くがカトリック教会です。
格式高い専用式場が多い日本とは違って、普段から地域の人々が通う、生活に根ざした場所が使われます。
そのため、式の日でも教会には一般のお祈りの人がいたりします。
でも、それが逆にフィリピンらしい温かさ。
関係なくても「おめでとう!」と声をかけてくれるような、誰でも歓迎される開かれた雰囲気があります。
また、式場や披露宴の場所に冷房が効いていないこともあります。
屋外や自宅の敷地で行われるケースも多く、日本のように快適な室内で整った空調設備があるとは限りません。
そのため、暑さ対策を意識して服装を選ぶと、より快適に過ごせます。
暑さへの備えポイント
- 通気性のよい素材の服を選ぶ(リネン・コットンなど)
→ 蒸し暑い教会や屋外会場でも、サラッと快適に過ごせます。 - 汗ふきタオルや替えのインナーを持っておくと安心
→ 長時間の式や披露宴でも、気持ちよく過ごせます。 - メイクは崩れにくいタイプを選ぶのがおすすめ
→ 写真をたくさん撮る日だから、メイク崩れ防止は大事です。 - 日中の挙式では、うちわやハンディファンがあると快適
→ 屋外での待ち時間や移動中も、涼しく過ごせます。
こうした準備をしておけば、どんな会場でも安心ですし、フィリピンらしい開放的な雰囲気を楽しむ余裕も生まれます。
初めて出席する人が安心するためのポイント
初めてフィリピンの結婚式に参加するとなると、「マナー大丈夫かな…?」と不安になりますよね。
でも実は、日本ほど形式やルールに厳しくないので、気持ちが伝われば大丈夫です。
一番大切なのは「お祝いの気持ちをちゃんと表すこと」。
ご祝儀やプレゼントは無理のない範囲で、服装も「きれいめでカジュアル」が基本。
あまり緊張せず、楽しい気持ちで参加すればきっと歓迎されます。
式が始まる時間が少し遅れるのもよくあることなので、焦らずのんびり構えておくのがおすすめです。
現地の人も時間に対しておおらかなので、肩の力を抜いて大丈夫。
わからないことがあっても、まわりの人に聞けばきっと笑顔で教えてくれます。
楽しむ気持ちとリスペクトがあれば、初めてでも心に残る素敵な体験になるはずです。