はじめに
セブ島への旅行や留学を検討している方の多くが抱える不安の一つが「治安」についてです。美しい海と温暖な気候で人気のセブ島ですが、日本とは治安状況が大きく異なるため、事前の情報収集と適切な対策が欠かせません。
外務省の海外安全ホームページでは、セブ島を含むフィリピンの大部分を「レベル1:十分注意してください」に指定しており、観光客を狙った軽犯罪が日常的に発生しているのが現実です。しかし、危険な場所と安全対策を正しく理解すれば、安心してセブ島を楽しむことができます。
この記事でわかること
- セブ島で特に危険とされる具体的なエリアと理由
- 観光客が巻き込まれやすい犯罪の手口と対策方法
- 緊急時の連絡先と対処法
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セブ島の治安状況と危険な場所が生まれる背景
セブ島の基本的な治安レベル
セブ島はフィリピンの中では比較的治安が良いとされており、NUMBEOの東南アジア都市安全ランキング2021では21都市中12位にランクされています。これはマニラ(19位)やケソン(18位)よりも上位の評価です。
2016年のドゥテルテ大統領就任以降、フィリピン全体の治安は改善傾向にあり、フィリピン国家警察の統計では犯罪発生件数が前年比約9%減少しています。しかし、年間約47.5万件の犯罪が発生しており、その内訳は窃盗30%、傷害・暴行28%、強盗14%、殺人9%となっています。
危険な場所が生まれる社会的要因
セブ島で危険な場所が形成される主な要因は以下の通りです:
- 経済格差の拡大:観光地として発展する一方で、貧困地域との格差が拡大
- ストリートチルドレンの存在:教育機会に恵まれない子どもたちが軽犯罪に関与
- 薬物問題:一部地域では薬物使用者による犯罪が多発
- 観光客の増加:外国人観光客を狙った組織的犯罪の増加
- 夜間の治安悪化:日没後は犯罪発生率が大幅に上昇
セブ島で絶対に避けるべき危険な場所と対策

パシル(PASIL)地区:最も危険度の高いスラム街
パシル地区はセブ島で最も治安が悪いとされるスラム街です。この地域は薬物使用者や犯罪組織の活動拠点となっており、観光客が立ち入ることは極めて危険です。
具体的な危険性
- 薬物取引が公然と行われている
- 強盗や恐喝事件が頻発
- 正常な判断ができない薬物使用者との遭遇リスク
- 警察の巡回も限定的
対策方法
- パシル地区への立ち入りを完全に避ける
- 地図アプリで現在地を常に確認し、誤って近づかないよう注意
- タクシー利用時は運転手にパシル地区を避けるよう明確に伝える
カルボンマーケット周辺:スリと置き引きの多発地帯
カルボンマーケットはセブ島最大のパブリックマーケットですが、観光客を狙った軽犯罪が多発する場所でもあります。野菜や果物を安価で購入できる魅力的な場所ですが、十分な注意が必要です。
主な犯罪手口
- 人混みに紛れたスリ行為
- 商品を見ている隙の置き引き
- 複数人による組織的な窃盗
- iPhoneなどの高価なスマートフォンを狙ったひったくり
安全に訪問するための対策
- 貴重品は最小限に抑え、大金は持参しない
- バッグは体の前で抱えるように持つ
- スマートフォンの使用は控えめにし、写真撮影時は周囲を確認
- 可能な限り明るい時間帯に訪問
- 一人での訪問は避け、複数人で行動する
コロンストリート:夜間の犯罪多発エリア
コロンストリートは昼間は賑やかな商業地区ですが、夜になると屋台が立ち並び、ストリートチルドレンや軽犯罪者が集まる危険な場所に変貌します。
夜間の主なリスク
- ストリートチルドレンによる集団でのスリ
- 酔客を狙った強盗事件
- 薬物使用者による予測不能な行動
- 女性を狙った性犯罪
対策とアドバイス
- 夜間の一人歩きは絶対に避ける
- 日没前には安全な場所に移動完了
- やむを得ず夜間に通る場合はGrabタクシーを利用
- 現金は必要最小限に抑制
- 華美な服装や高価なアクセサリーは着用しない
セブ島で頻発する犯罪の具体的手口と対策

スリ・ひったくりの巧妙な手口
セブ島で最も多い犯罪がスリとひったくりです。犯罪者は観光客の行動パターンを熟知しており、以下のような巧妙な手口を使います。
Step1:ターゲットの選定
- 明らかに観光客とわかる服装の人
- 高価なスマートフォンを持っている人
- 一人で行動している人
- 注意力が散漫になっている人
Step2:犯行の実行
- 人混みで体を押し付けながらポケットから財布を抜き取る
- バイクで近づいてバッグをひったくる
- 複数人で囲んで注意をそらしている間に盗む
- 写真撮影に夢中になっている隙を狙う
効果的な対策方法
- 財布は後ろポケットに入れず、ファスナー付きの内ポケットに収納
- スマートフォンは使用時以外はバッグの奥にしまう
- バッグは体の前で持ち、ファスナーは常に閉める
- 高価な時計やアクセサリーは着用を控える
- 現金は複数の場所に分散して保管
タクシーぼったくりの実態と回避方法
セブ島のタクシーでのぼったくり被害は深刻な問題です。正規料金の2〜3倍を請求されるケースが頻発しており、特に空港からホテルへの移動時に被害が集中しています。
ぼったくりの典型的パターン
- メーターを使わず口頭で高額料金を提示
- 改造されたメーターで通常の2倍速で料金が加算
- 「おつりがない」と言って高額紙幣をそのまま受け取る
- 遠回りして料金を水増し
確実な対策方法
- Grabアプリの活用:事前に料金が確定し、現金不要
- メーターの確認:乗車前に必ずメーター使用を確認
- 小額紙幣の準備:50ペソ、100ペソ札を多めに用意
- ホテル手配タクシー:信頼できるホテルでの手配を依頼
- 相場の把握:主要ルートの適正料金を事前に調査
トランプ詐欺と睡眠薬強盗の危険性
トランプ詐欺の手口
フィリピン人の人懐っこい性格を悪用した詐欺で、以下のような流れで被害が発生します:
- 観光地で日本人に親しげに話しかける
- 「日本に興味がある」「日本語を教えて」と好意を示す
- 自宅や知り合いの家でのカードゲームに誘う
- 最初は勝たせて信用させる
- 賭け金を上げて不正な手口で必ず負けさせる
睡眠薬強盗の実例
外務省の報告によると、以下のような被害が実際に発生しています:
- 現地で知り合った人に食事に誘われる
- レストランや自宅で提供される飲食物に睡眠薬を混入
- 昏睡状態の間に財布、クレジットカード、パスポートを盗取
- 被害者が目覚めた時には犯人は姿を消している
予防策
- 初対面の人の誘いには応じない
- 見知らぬ人が提供する飲食物は摂取しない
- プライベートな場所への同行は断る
- 複数人での行動を心がける
実際の被害事例から学ぶ安全対策

成功事例①:Grabアプリで安全移動を実現
状況:マクタン空港からセブ市内のホテルまでの移動
従来の問題点
- 空港タクシーで1万円近く請求される
- メーターなしで交渉制の高額料金
- 英語でのコミュニケーション困難
Grab利用後の変化
- 事前に料金が確定(約800ペソ)
- クレジットカード決済で現金不要
- GPSで最適ルートを自動選択
- ドライバー情報と車両ナンバーが事前に分かる
学んだポイント
日本での事前登録とクレジットカード連携により、現地でのトラブルを完全に回避できました。多少の割高感はあっても、安全性とストレスフリーな移動を考慮すれば十分に価値があります。
成功事例②:貴重品分散保管で被害を最小化
状況:カルボンマーケット観光中のスリ被害
被害の詳細
- 人混みでバッグのファスナーを開けられる
- 財布の一部(3,000ペソ)を盗まれる
- しかし、パスポートとクレジットカードは無事
事前対策が功を奏した理由
- 現金を複数の場所に分散保管
- パスポートはホテルの金庫に保管
- メインのクレジットカードは別の場所に収納
- その日使う分だけの現金を持参
結果
被害は最小限に抑えられ、旅行の継続に支障なし。現地警察への届け出も簡単に済み、保険申請も問題なく完了しました。
よくある質問(FAQ)
Q1. セブ島の危険な場所は夜だけ危険なのですか?
A. いいえ、昼間でも十分な注意が必要です。パシル地区やカルボンマーケット周辺では昼間でもスリや置き引きが頻発しています。ただし、夜間は犯罪発生率が大幅に上昇するため、より一層の警戒が必要です。特に日没後の一人歩きは絶対に避けてください。
Q2. セブ島で最も安全な移動手段は何ですか?
A. 配車アプリ「Grab」が最も安全で確実な移動手段です。事前に料金が確定し、ドライバー情報も分かるため、ぼったくりや迷子のリスクがありません。次に安全なのはホテルで手配してもらうタクシーです。路上で捕まえるタクシーやジプニーは避けることをお勧めします。
Q3. 万が一犯罪に巻き込まれた場合の対処法は?
A. まず身の安全を最優先に考え、抵抗せずに犯人の要求に従ってください。事件後は速やかに以下の連絡先に通報してください:
- 警察:166(セブ市内)
- 在セブ日本国総領事館:032-231-7321
- 緊急時(24時間):+63-32-231-7321
Q4. 子連れでセブ島旅行をする場合の注意点は?
A. 子連れの場合は特に以下の点に注意してください:
- 子どもに高価な物や日本のキャラクターグッズを持たせない
- 常に大人が子どもの手を握って歩く
- 人混みでは子どもを見失わないよう細心の注意を払う
- ホテルのシャトルバスやGrabを積極的に利用
- 夜間の外出は控える
Q5. セブ島で日本人が特に狙われやすい理由は何ですか?
A. 日本人が狙われやすい主な理由は以下の通りです:
- 現金を多く持っているという先入観
- iPhoneなどの高価なスマートフォンを所持
- 治安に対する警戒心が比較的薄い
- 外見で日本人と分かりやすい
- 英語でのコミュニケーションが苦手で助けを求めにくい
まとめ
セブ島の危険な場所と安全対策について詳しく解説してきました。重要なポイントを以下にまとめます:
避けるべき危険な場所
- パシル地区(スラム街)への立ち入り厳禁
- カルボンマーケット周辺での十分な警戒
- 夜間のコロンストリート・マンゴーストリート
効果的な安全対策
- Grabアプリの活用で安全な移動を確保
- 貴重品の分散保管とスマートフォンの適切な管理
- 夜間の一人歩きは絶対に避ける
緊急時の備え
- 重要な連絡先の事前確認と保存
- 海外旅行保険への加入
- 現地日本領事館の場所と連絡先の把握
セブ島は適切な知識と対策を持って訪れれば、素晴らしい体験ができる魅力的な観光地です。この記事で紹介した情報を参考に、安全で楽しいセブ島旅行を実現してください。事前の準備と現地での適切な行動が、思い出に残る旅行の鍵となります。
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