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フィリピンの大学進学率は? 最新統計では40%を超える

目次

フィリピン大学進学率の推移(1971–2023年)

年代進学率(%)備考
1975年約16.5最低水準 (参照:theglobaleconomy.com)
1971–2000年代平均26–28%緩やかな上昇基調
2014年約35.6過去最高に接近
2017年約35.3横ばい
2018年約35.5UNESCO報告値
2020年約35%世界153ヵ国中88位
2023年約44.2〜45.3世界平均(40%)を上回り、過去最高を記録

2013年から本格導入されたフィリピンの教育制度が大きく変わったことが進学率が上昇したひとつの要因ともいわれています。

フィリピンの教育制度とは?

以前のフィリピンでは「K-10制度」幼稚園なし・小学校6年+中学校4年(計10年)で卒業する仕組みでした。
これはアジアの中でも短く、他国で大学入学資格とみなされないケースが多かったためです。
またこの制度は義務教育ではありませんでした。


現行の「K-12制度」は、幼稚園1年+初等教育6年+中等教育(Junior High 4年)+高等教育(Senior High 2年)の計13年間。
これにより国際基準に対応した制度になり。義務教育期間が延びたことが学力向上と、大学進学率の伸びつながったといわれています。

参考:K-12制度とは?

「K-12(ケー・トゥエルブ)制度」とは、幼稚園から高校卒業まで合計13年間の基礎教育制度を指します。

学段学年(Grade)対象年齢目安
幼稚園K(Kindergarten)5~6歳
小学校Grade 1~66~12歳
中学校Grade 7~1012~16歳
高校Grade 11~1216~18歳

男女別大学進学率の比較

国名女性/男性 比率(大学進学率)男女格差の傾向コメント
フィリピン1.30(2023年)女性が約30%多い世界平均(1.16)を大きく上回り、女性の進学率が顕著に高い傾向。
日本0.97(2022年)やや男性優勢比率が1未満で男性がやや多い。最高0.98程度まで改善傾向。

日本と大きく異なるのは、男女別の大学進学率です。日本では若干男性の方が進学率が高いのですが
フィリピンの場合には、女性の大学進学率が男性を約30%上回っており
女子進学率は世界的にも高く、文化・制度の変化により女性の高等教育への進出が進んでいます。

女性の大学進学率が高いのはなぜ?

1. 男子の早期離脱(ドロップアウト率が高い)

  • フィリピンでは、経済的事情や家計補助のために男子が学業を中断して働きに出るケースが多いです。
    特に農村部や貧困層では顕著です。
  • 一方、女子は「家事・内職で家を支える」傾向があり、家の近くの学校に通い続けられる場合が多い。

2. 社会的価値観と女子教育

  • フィリピンでは古くから「女性は家庭・地域社会の中心的役割を担う」とみなされ、
    女性が教育を通じて社会で活躍することが奨励される文化があります。
  • 親の教育意識調査でも「女の子こそ教育を受けるべき」という考え方が根強いという報告があります。

3. 教育環境の変化

  • K-12制度の導入や女性支援策(奨学金やジェンダー平等政策など)が進み、女子の進学率がさらに上昇しました。
  • 女子の方が学業成績が安定的に高いというデータもあり、進学率の高さにつながっています。

偏見かもしれませんが、フィリピンの女性は良く働き、外でぶらぶらしているのは必ず男性
というイメージがあります。

4. グローバル経済と女性就労

  • 近年、フィリピンでは医療・サービス・教育・BPO(コールセンター等)など女性が活躍しやすい産業が成長しています。
  • その結果、「大学でスキルを身につけて働く」ことが女子にとって現実的なキャリアパスになっています。

5. ジェンダーギャップ指数(GGI)と文化的背景

  • フィリピンは世界的に見てもジェンダー平等指数が高い(2023年は世界16位)国です。
  • 政治・経済分野では課題が残りますが、教育分野では特に女子の進学率が男性を上回るほど平等化が進んでいます。

まとめ

項目内容
男子の早期離脱男子が家計補助のため中退するケースが多い
社会的価値観女子の教育が将来の家族・地域を支えるという意識が強い
教育政策K-12制度・奨学金・女性支援政策が整備された
経済的理由サービス業・医療・BPOなど女性が働きやすい産業の成長
文化的背景(GGI)世界でもトップクラスのジェンダー平等指数

偏見かもしれませんが、フィリピンの女性は良く働き、外でふらふらしているのは男性といういイメージは
あながち間違っていないと思います。

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